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  • 執筆者の写真雅 -masa-

音叉セラピストの見た音の風景 vol.8 /音楽の「その先」を見る

音楽が人の心や体の健康のために非常に効果があることは、最早いうまでもありませんね。

音楽は脳を刺激し、自律神経を活性化させる効果があるといわれています。


では、なぜ音楽でそういった効果が表れるのか?


それを突き止めるために、世界中の医学者や科学者が長年に渡り研究を続けていますが、今回は、その中でも「私たちの体と音の関係」の理解を深め、そして「音楽を超えた音楽」に注目した研究をピックアップします。




・共鳴、共振


共振とは、物理学や音響学などの分野でよく用いられる概念で、特に音に関するものを共鳴といいます。



音叉による共鳴の実験をご存知でしょうか?

同じ音の音叉を2つ並べて一方を鳴らすと、鳴らしていないはずのもう一方の音叉も鳴り出すという現象です。


共鳴にはもう一つ、フルートやトランペットなどの管楽器など、管内の空気振動において、振動が強化され、倍音現象もあります。

管の長さや形状の違いなどによって、音色の複雑さや豊かさなど、違いも生まれます。



また、メトロノームによる共振の実験はいかがでしょうか?

同じ台にメトロノームを複数おいて、それぞれタイミングをずらして振り子をスタートさせます。しばらく時間がたつと、すべてのメトロノームの振り子が同じタイミングになり、揃います。

こちらの現象のポイントはメトロノームではなく、置いている台に伝わる振動にあります。

各メトロノームの振動が台に伝わり、台の部分的な振動が徐々に全体に均一化され、最終的に一つの振動になり、振り子が同じタイミングに揃うということになります。


これと同様のことが、私たちの体でも起こっています。


たとえば、心臓の細胞です。

心筋細胞の一つ一つは異なるタイミングでぴくぴくと動きますが、結合することによって一つの大きな動きとなります。

それによって、血液を全身に送ることが可能になります。




ここで、耳の聞こえ方にも触れておきましょう。


音は、物理的には空気を伝わる微小な圧の変化(粗密波)です。


まず、外耳は耳たぶや耳道で構成され、これらが外部の音を拾う役割を果たします。

外耳道に入った音は、共鳴により大きくなります。

それから耳の中の鼓膜に当たり、この圧の変化に応じて鼓膜が振動します。

この振動は、中耳にある小さな骨(ツチ骨、キバ骨、オトボネシクボ骨)に伝わり、これらの骨は振動を増幅します。中耳の仕組みによって、鼓膜から得られた音の情報が強化され、内耳に達します。

内耳には、蝸牛と呼ばれるリンパ液で満たされたらせん状の器官があり、ここで振動は聴覚神経に変換されます。

周波数分析され周波数ごとに分割した神経信号に変換され脳へと情報が送られます。



最終的に、脳はバラバラになった音情報を再構築し、ここで初めて「音」として認知されます。



耳以外には、主に振動を通して音を感じ、骨伝導や皮膚の触覚受容体など、身体の他の部位でも音を感じることがあります。



・タンパク質の音楽


フランスの理論物理学者ジョエル・ステルンナイメール博士は、素粒子論を専門とする傍ら、作曲もしていました。


彼がヘモグロビンのメロディー解読をしていた時、偶然に知り合いの女性から電話があり、「手術後のヘモグロビンの数値が上がらず、貧血が続いている」と相談がありました。彼は電話を通して彼女に自分で解読して導き出したあるメロディーを聞かせます。すると彼女は、「体の中で何かが起こっている感じがする」といい、後日、検査の結果、ヘモグロビンの数値が正常になっていることが分かったそうです。


ヘモグロビンとは、赤血球に含まれるタンパク質の一種です。


タンパク質は生物の体を構成する基本的な材料で、細胞の中で、必要に応じて必要なタンパク質が常に合成されています。

皮膚のコラーゲン、髪の毛や爪のケラチン、血糖値を下げるインスリンなどの酵素も、壊れては新たに合成されるという新陳代謝によって次々と生まれ変わっています。

また、タンパク質はアミノ酸という多数の基本的な輪が繋がってできた一種の鎖のようなもので、大小の差はあれど三次元的にねじれた螺旋形をしています。


ステルンナイメール博士によれば、理論上、アミノ酸が鎖の端に固定され、タンパクが合成されるとき、アミノ酸は波動のようなものを発するそうです。

この波動が量子力学的粒子系の様々な"スケール(物差し)"の異なる世界を互いに結び付け、情報やエネルギーのやり取りをするという意味で、彼はこの波動を"スケーリング波動"と呼びます。


そして、繋がったアミノ酸配列に対しては、量子振動の世界においてそれぞれの波動が、一定の時間差をもって次々に到着して、倍音が周期的に重なり合うという同期現象が起きます。そのため、次々と繋がっていくアミノ酸の発する波動が音楽的な性質を持つことになるというのです。


また、この量子振動の世界の振動数は大きすぎて耳で聞くことはできませんが、これは76オクターブ下げることで、音楽で用いられている振動数の世界に変換できます。


こうしてタンパク質のアミノ酸配列を解読してメロディに変換する規則を見出すとともに、その規則にしたがって得られたメロディを"タンパク質の音楽"と呼びます。



抜粋:深川洋一著「生命の暗号を聴く」-名曲に隠されたタンパク質の音楽-




・タンパク質の音楽の効果


"タンパク質の音楽"を使うことで、遺伝子の働きとは別にタンパク質の合成を制御できます。


"量子振動の世界の音楽"と、"タンパク質の音楽"とは個々の音符が互いに倍音の関係になっています。

なので、互いに共鳴する音叉の一方を鳴らすことで他方も鳴り出すように、"タンパク質の音楽"を生物に聴かせることで、共鳴現象を通じて対応するタンパク質の合成に影響を及ぼすことができるのです。


たとえば、牛に乳腺刺激ホルモンであるプロラクチンの合成促進メロディを聴かせると、プロラクチンの分泌が促進され、お乳の出が良くなるということになります。


実際は、その音楽が"タンパク質の音楽"そのものでなくとも、似たようなメロディが数か所あるだけでも同様なことが起こるとステルンナイメール博士はいっています。

音楽療法では、牛にモーツアルトを聞かせると乳がよく出るようになるという話がありますが、ステルンナイメール博士によると、乳腺刺激ホルモンであるプロラクチンのメロディにはモーツァルトの曲と似た部分が何か所かあるそうです。


他にも、お味噌にはヴィヴァルディ「四季」、パンにはベートーベン「田園」を聞かせると熟成が活発になったなどの事例もあり、著書によると、1999年出版当時で、解読されたメロディは1000曲ほどになっているといいます。


この"たんぱく質の音楽"を使って、たとえば、がん遺伝子によるタンパク合成を抑制したり、また、がん抑制遺伝子の発現を促進させ、がんの治療効果を得るといったことも、じつは、すでに可能なのかもしれませんね。



*以下、深川洋一著「タンパク質の音楽」より抜粋*


ステルンナイメール博士は、自分が発見したこのタンパク質の音楽が正しい理解の基に応用されることを切に望んでいます。そんな彼からのメッセージが届いているので、紹介しておこう。読者の方は、彼の想いをしっかりと胸に刻んでおいていただきたい。


タンパク質が「音楽」になるというのは、意外で興味を引く事柄であろう。だが、大切なのはその点ではなく、その音楽の持つ深い意味の方なのである。

私たち人類は、これまでにいろいろな音楽を生み出してきた。だが、誰も「その先」があろうとはおそらく思ってもみなかったことだろう。そんな未開拓の分野が発見されたのである。その「音楽を超えた音楽」、すなわち《タンパク質の音楽》は、人間のインスピレーションに頼る限りは、断片としてしか表に現れてくることはない。また、覚えようとしても単純化された形でしか覚えられない。しかもこの《タンパク質の音楽》は、新しいタイプの薬となる。それが適切かどうか、また、それをどのくらいの時間聴けばよいかは、聴いた人が、しかもその人だけが、判断できるのである。

《タンパク質の音楽》についての研究が進むにつれ、普通の音楽との違いをはっきりと認識して欲しいという思いにますます駆られる。




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