雅 -masa-
soundscape no.3
ここからは誕生から死に至るまで、チャクラと生命エネルギーがどういう変化をしていくのか、という視点から見ていこうと思います。
そもそも、ひと言に誕生と言っても、それが「オギャー」と生まれてきた時のことなのか、それとも、卵子と精子が受精するところからなのか、というのがあるかと思いますが、ここでは卵子と精子が受精した辺りから始めようと思います。
そしてさらに、
私は、スピリチュアルには疎いのですが、輪廻転生は、ある、と思っています。
私の魂は、今の私になる以前に何人もの人間を経ています。
その人たちは少しずつ、ピラミッドのように経験を積み上げてきました。(全く覚えてはいませんけど)
そして、その土台の上に、今、私が立っています。
もしくは、遥か彼方につながる地図の上で、私の前にはっきりと記された道はありませんが、私の後ろにはしっかりと軌跡が残され、そのずっと後ろには私の知らない、誰か彼かの軌跡が延々と連なっている‥‥‥、
そんなイメージです。
誕生する以前の、卵子と精子が受精し、新しい命が芽生えたと思われる時期。このころはまだ新しい命に魂は宿っていません。
パソコンに例えると、物質的条件が揃ったただのプラスチックの部品の集まりで、キーボードをたたいてもディスプレイには何も表示されず、基本の形式を成せていない状況です。
ハードウェアの基本の形式である生涯設計図は、肉体と生命エネルギー体にあると前回で説明しておりましたが、正確には、魂が持っており、これから新しい命の肉体と生命エネルギー体に宿るのです。
魂は、新しい命に宿る前に、その新しい生涯の計画を立てます。
魂の成長のために果たさなければならない務めや、
前世でクリアできなかった課題を、再度経験するために必要な出会いや関係しなければならないもの、
そして、今生で経験して解決しなければならないこと(主に否定的な信頼関係)などがその設計図に織り込まれます。
そして、その新しい生涯計画は、今生のあなたの使命となります。
また、ここで、自分の将来の生活環境も決めますが、それは魂の成熟度によって左右され、両親も、必要な環境や物理的な経験を供給する存在として選ばれます。
そして、これらの選択が、今世での生命エネルギーの混合具合を決定させ、その使命を全うするために必要とする分量だけのエネルギーを受け取ります。
現実として私たちを存在させ、必要な情報がこれでそろいました。
余談ですが、今生の使命には、“個人的”に学ぶ側面と、社会に対する恩恵を伴う“社会的”な側面があります。
正しく使命を全うすれば、個人的な使命を全うすることで、社会的な使命も全うできるようになっています。
たとえば、あなたがリーダーシップを発揮しなければならない人だとすると、あなたは生まれてくるときには、リーダーシップが鍵となるような状況に置かれます。代々尊敬される会社の社長や、政治のリーダーといった強いリーダーシップを受け継ぐ家に生まれ、歴代の祖先たちからのプレッシャーを感じるかもしれません。また、リーダーシップなど存在しない、リーダーなどネガティブな権威としてけなし、反発するべきものとみなす家に生まれるかもしれません。
どちらの生活環境であるにしても、その人の使命は、その課題をバランスの取れた無理のない方法で受け入れることを学ぶことにあり、
それを全うするだけのエネルギーを受け取ります。
そうして、リーダーシップを発揮するようになると、リーダーとして自己のエネルギーが世に放出され、放出されたエネルギーが社会に恩恵を生み出す構図となり、使命は全うされます。
魂は受精卵(肉体)との間に形成された生命エネルギー体に引っ張られるように結びつくようになります。
そして、魂と一体となり、
私たちを存在させ、必要な情報のすべて持つようになった肉体と生命エネルギー体は、母親の胎内で、母親を除くすべての外界の影響から保護されながら成長します。
そして、誕生時、その保護は失われ、周りを取り囲む人間や生活環境のエネルギーに初めて晒されます。
そして、その時の天体のエネルギーバランスは私たちのエネルギーバランスに大きな影響を与えてインプットされます。
新生児の標準的なチャクラはこんな感じ。

バーバラ・アン・ブレナン氏著「光の手」より
頭頂部のチャクラはとても大きく開かれ幅の広い“じょうご”のようで、
第1チャクラはとても細い“じょうご”、
他のチャクラは小さくて浅い“おちょこ”のように見えるそうです。
エネルギーの細いラインは体内の脊椎に向かって伸びています。
まだこの段階では、魂と肉体は生命エネルギーで引っ張られるように結びついているだけで、まだ不安定です。
頭頂の第7チャクラを通してしばしば肉体から出入りします。
第1チャクラのとても細い“じょうご”が開かれるようになると、魂は物質的肉体レベルに根付き、地球と結びつくようになります。
また、オーラと言われている生命エネルギー体は、はっきりとした形やまとまりを持っておらず、青みがかった、あるいは灰色がかった色をしているそうです。
このオーラの中では経験が色として記憶されていきます。
それぞれの経験がオーラに少しずつ色を残し、その特性を発揮します。
生涯にわたってオーラを構築する作業は続けられ、人生経験の全てをここに見いだすことができます。
よくオーラが見える人が、その人の性格や行動傾向まで言い当てる話を耳にしますが、ここにある情報を読み取っているのかもしれませんね。
また、当サロンで扱っているボイス・スキャン®という音声分析装置でも、オーラ層に響く音の周波数を分析し、エネルギーバランスなど様々な情報を視覚的に得ることができます。
…サロンの宣伝はさておき、先ほどの絵に戻りまして
幼児期のオーラとチャクラは未発達で、外界の影響から自身を守る術を持っていません。
生活環境に対して無防備で、常にエネルギー環境を感知し、反応します。
傷つきやすく、感受性も高いです。
よく母親や父親に抱かれて心地よさそうにしている幼い子供を見かけますね。
それは、外界から自身を守る術を持っている親のエネルギー体の中にいることで、子供は外界の影響から守られており、実際に安全で、安心できるということなのです。
無防備な小さな子供が親や信頼できる大人にくっついていたいのは、こういった理由もあるのですね。
また、出産後、母親と子供の間には強いエネルギーの結びつきが残っており、子供の成長に伴い表立ってくることはなくなりますが、それは生涯を通して残ります。
肉体の成長に伴い第2チャクラが発達しはじめます。
感情面が豊かになり、独自の幻想世界の住人になり、母親と自分は別の人格であることを感じ始めます(2歳の初め頃までは、両親を自分のものだと思っています)。
オーラの色で言うと、赤、橙、ローズ、ピンクの色が目立ってきます。
自己と他との境界を明確に維持できるだけの強い自我を持ち合わせておらず、特に5歳から7歳くらいでは、他人とのコミュニケーションを求める気持ちと、自己のイメージを維持したい気持ちの間で葛藤します。
幼いながらに子供も大変ですね。
子供の時より大人になった方が楽だ、と思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
7歳くらいになると、すべてのチャクラの上に保護膜のようなものが形成され、外界の影響から自身を守るフィルターとしての役目を果たします。
色はゴールドが混じってきます。
オーラ(エネルギー体)において、自身の安全が守られるようになると、
自分の私的な空間において「他人」により多くの自己表現を許せるようになり、子供たちは遊び仲間として関係を持つことができるようになります。
思慮分別に目覚め、個性を表すことができるようになります。
7歳から思春期になると、第3チャクラの発達に伴ってより精神的な能力の発達が始まります。
色は黄色です。
その精神的エネルギーは、主として子供の独自の幻想世界を高めるために使われます。
戦隊ヒーローごっこやプリンセスごっこ、そして、お母さんごっこなどに始まり、子供の遊び方に表れる目的願望や衝動は、生涯設計で組み込まれた魂が望むものを明らかにしていきます。
そのほとんどは、魂の社会的な使命と関係していることが多くみられます。
そして、第1、第2、第3(肉体的、感情的、精神的)のチャクラが同時に働くようにもなります。
思春期、
この時期は、肉体的、感情的変化や甘い憧れや苦しい拒絶などすべての混沌を乗り越えて自己を発見し、自己に対して誠実であり続けることが課題になります。
オーラには、緑色が加わり、友達のエネルギーの影響も加わるようになります。
それから、エロスとラブが目覚め始め、第4チャクラは新しいレベルの感情に向かいます。
今までは自己を世界の中心としてとらえていました。それは、僕のお父さん、僕のお母さん、僕の友達です。
それがここからは、“僕―あなた”の関係性が加わります。
この“僕”は一人では存在せず、“僕”の幸福は、愛するものを所有する感覚から愛するものに自分も愛されることに変わります。
色は美しいバラ色です。
さらに、第6チャクラも活性化し、肉体は成熟して大人に近づきます。
すべてのチャクラはこの高位のエネルギーが加わる変化に影響を受け、今まで味わったことのない喜びとなるときもあれば、新たな熱望や傷つきやすさに苦悩することもあります。
全体的に混乱しており、チャクラがバランスを失う時もあれば、すべてが調和することもあります。
このような激しい変化は、ある瞬間は子供であり、次の瞬間は大人であったり…と、その行動にも混乱を見せます。
思春期の終わり、すべてのチャクラが大人の形態をなし、葛藤と混乱の時代が終わると成人期を迎えます。
葛藤、矛盾、混乱、愛、喜び…‥、
みなさんにも思い当たる節があったのではないですか?
怒り、寂しさ、悲しみ、恋しさ、楽しみ……もありましたよね。
そして、その喜びの経験にせよ、苦悩の経験にせよ、パソコンユーザーである私たちの経験はすべてファイルに書き込まれ、保存されていきます。
すなわち、それらすべてはオーラ(生命エネルギー体)に色として記録されています。
そして、
これまでの人生経験によって、魂の生涯設計の設定や明確な定義を現実の中に落とし込むようになります。
また、その意義を求め、使命をまっとうするようにもなります。
第5チャクラにより多くのエネルギーが流れるようになり、
“僕―あなた”は自分の家族へと拡大し、独自のエネルギー形態を作り上げます。
さらに、そこに友達や子供たちの愛だけではなく人類愛も含むようになると、オーラの中に美しいライラック(紅藤)色が映えてきます。
自身の真理を常に最新のものにしておくため、生涯探求は続き、独自のエネルギー形態は常にブラッシュアップされ色づきます。
自己と他人、そして集合意識の統合となり、調和の中に個々の魂の特有の尊厳を見ます。
ふーーーっ…
やれやれですね。
長かったですねー
え? それはこの文章が長かった? それとも、人生…?
ここからは今までとは異なる新しいステージが始まります。
壮年期、肉体が老い、死が近づいてきます。
私たちの生命エネルギー体では白い光の割合が増えるそうです。
バーバラ・アン・ブレナン氏によれば、
下位のチャクラを通して新陳代謝される地上のエネルギーが減少し、物質的生命よりも霊的なエネルギーへと置き換えられていく…
魂が元々いた霊的な世界へ戻る準備だそうです。
これまでの成長の意味が理解できるように物事がぴったりと収まり、
第3チャクラはより調和的に、人生は永遠に興味を失わない経験豊かなものなっていきます。
そして、死。
死の瞬間、魂は脊椎に沿ったエネルギーの流れを通って昇っていき、頭頂の第7チャクラから出ていきます。
この時、下位の3つのチャクラ(第1,2,3)は美しい乳白色の雲を伴い、死滅します。
上位のチャクラは別の次元へと大きく開かれた入り口となり、下位の部分は上位の部分から分離します。
第7チャクラから噴水のように金色の光の噴水がほとばしり、エネルギー体の中に色として蓄積され続けた記憶は洗礼され、これまでの忘れたいと思い隔離した(実際に自覚していない)意識の断片も清められ、統合されます。
その瞬間、魂は自分の人生に何が起こったのか、何を選んだのか、何を学んだのかを理解します。
そして、次世に残された課題は何なのかを明確に理解します。
そして、果たした使命を祝福する時間が続き、さらに次世に移るまでしばらくの時を経て、
先ほどの世から残された課題を織り込んだ生涯設計を持って、新しい命に宿っていきます。
今回のオマケ、モネのこの有名な絵画

こちらは「睡蓮」です。